FCOM's Blog

2019.02.15

IT導入補助金(平成30年度補正予算)について

平成28年度補正予算から2年度に渡って実施されている「サービス等生産性向上IT導入支援事業」(IT導入補助金)。

引き続き平成30年度補正予算での実施が確実になってきましたので、現時点での情報をお知らせ致します。

経済産業省 平成29年度第二次補正予算案の閣議決定


2018年12月21日に、経済産業省の平成30年度第二次補正予算案が閣議決定となりました。

経済産業省「平成30年度第2次補正予算案の概要(PR資料)」※17ページ参照

IT導入補助金は、従来の「ものづくり・商業・サービス生産性向上支援事業(通称:ものづくり補助金)」「小規模事業者持続化補助金」と統合され、「中小企業生産性革命推進事業」の一部となりました。

この時点で3事業の予算内訳は示されませんでしたが、総額で1,100億円の予算が計上されています。

一番の注目は、補助額の上限が昨年までの「50万円」から「450万円」へと大幅に引き上げられた点です。補助率は1/2ですので、最大900万円までの案件に対して450万円の補助金が交付される事になります。

余談ですが、「ものづくり補助金」の正式事業名が「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業」から「ものづくり・商業・サービス生産性向上支援事業」に変わっています。

中小企業の生産性向上を重視し、政府の進めている働き方改革の実現にもにつなげたいという経済産業省の思いが込められているように感じられますね。

「サービス等生産性向上IT導入支援事業」運営事務局の公募開始


2019年1月25日に、IT導入補助金の運営事務局が公募開始となりました。

経済産業省「平成30年度補正予算「サービス等生産性向上IT導入支援事業」の事務局公募について」

併せて、IT導入補助金の予算額や補助要件が明らかになっています。

ここでの注目ポイントは、昨年は「約500億円」だった予算額が「約100億円」に減額された点です。

補助額上限の引き上げと同時に予算額が引き下げられましたので、結果として補助予定件数は「10万件以上」から「約6000件」へと大幅に縮小されました。「広く薄く」の方針だったIT導入補助金が、今年は一転して「狭く手厚く」の方針に変わったようです。

昨年のIT導入補助金では約500億円を計上した予算の半分程度しか消化できなかったと言われており、この現状が背景にあるのかもしれません。

上限額50万円ではできる事が限られてしまい、補助金の活用も伸び悩んだという事でしょうか。

平成30年度第二次補正予算の成立


2019年2月7日、平成30年度第2次補正予算が成立しました。

経済産業省「平成30年度経済産業省関連第2次補正予算の概要」

昨年度とほぼ同時期の予算成立ですので、IT導入補助金の一次公募開始も昨年と同じく4月下旬には開始されるのではないでしょうか。

同補助金事業も継続3年目になりますので、運営がこなれてくればもう少しスケジュールが早まるかもしれません。

上述の通り「狭く手厚く」の方針になりましたので、昨年までより交付の審査が厳しくなる事も予想されます。

IT導入補助金の活用をご検討されているお客様は、早めに準備を始められるようお勧めします。

IT導入補助金の申請に向けて、今から準備を進めましょう


SECURITY ACTION(セキュリティ対策自己宣言)

安全・安心なIT社会を実現するためにIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が創設した制度です。IT導入補助金の申請要件の1つで、IT導入補助金の交付申請をするためにはSECURITY ACTION宣言が必要になります。「プライバシーマーク」や「ISMS(ISO/IEC 27001)」等の第三者認証と違って、自己宣言がベースで費用もかかりません。

SECURITY ACTION セキュリティ対策自己宣言 - IPA

(エフコムブログ関連記事)「SECURITY ACTION」のススメ

おもてなし規格認証

サービス品質を「見える化」するために経済産業省が創設した認証制度です。昨年までのIT導入補助金で「おてなし規格認証」が審査の加点要素になっていましたので、今年も引き続き加点要素になると予想されます。第一段階の「紅認証」は、審査無し・申請のみ・登録無料で取得する事ができます。

おもてなし規格認証 公式サイト

(エフコムブログ関連記事)おもてなし規格認証2017

IT導入補助金の活用ならエフコムにご相談ください


IT導入補助金の交付申請には、生産性向上計画の作成や申請書類の提出などに一定の時間を要します。

また、導入したITツールを最大限活用して成果を出すためには、この時点で綿密な生産性向上計画を策定しておくことが重要です。

エフコムでは、生産性向上計画の作成から最適なITツールのご提案・導入後の活用フォローまで、皆様の補助金活用を全面的にバックアップする体制を整えております。 IT導入補助金の活用を検討中の皆様、エフコムまでお気軽にお問い合わせください。