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2021.09.13

クラウドの種類|エフコムのIT-Tips!

クラウド-min

最近、「クラウド」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、クラウドには様々な種類があることをご存じでしょうか?

今回は、クラウドの3つの種類と2つの導入形態について、わかりやすく解説いたします。

なぜ、政府や企業がクラウドを選ぶのか?については、こちらの記事をご覧ください!

クラウドが提供する3つの機能


クラウドの種類をより良く理解するために、クラウドが提供する3つの機能を見てみましょう。

クラウドが提供する機能を大まかに分類すると次の3つに分けることができます。

皆さまの最も身近な「ソフトウェア」、インターネットなどのネットワークを含む「ハードウェア」、そしてソフトウェアとハードウェアを動作させるWindowsなどの「OS」。クラウドが提供するのは、この3つです。

クラウドが提供する3つの機能-min

クラウドの3つの種類


この3つの機能のうち、ハードウェアの機能のみを提供するクラウドを「IaaS(イアース/Infrastructure as a Service)」、ハードウェアとOSの機能を提供するクラウドを「PaaS(パース/Platform as a Service)」、そしてハードウェア、OS、ソフトウェアの3つ全てを提供するクラウドを「SaaS(サース/Software as a Service)」と言います。

クラウドの3つの種類-min

ちなみに、「as a Service」の意味は、この場合「~をサービスとして提供する」という意味で使われています。

これまでは、ご購入(買取って)頂くしかなかったハードウェアやソフトウェアを利用料をお支払いいただくことで提供する(いわゆるサブスクリプション形式)、という新しい料金形態であることを端的に表現しています。

IaaS、PaaS、SaaSの具体例


IaaS、PaaS、SaaSの具体例は以下のとおりです。

IaaS/PaaS
AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)、Oracle Cloud Infrastructure(Oracle)など
SaaS
Microsoft365/Office365(Microsoft)、Kintone(サイボウズ)、SanSan/Eight(SanSan)など

使い分けとしては、使いたいソフトウェアやシステムをゼロから開発する場合はIaaS(イアース)、すでに完成されたソフトウェアを使いたい場合はSaaS(サース)、その中間のニーズに応えるのがPaaS(パース)、といった感じです。

IaaS/PaaSについては、ハードウェアやOSの知識、その上に載せるソフトウェアに関わる知識、と様々なスキルが求められますので難易度は高くなります。

2つの導入形態


このように、クラウドには、IaaS(イアース)、PaaS(パース)、SaaS(サース)の3種類があるのですが、導入の仕方としては2つの方法があります。

1つは、「パブリッククラウド」という形態です。企業でも個人でも誰でも利用できる、オープンなクラウドのことです。言い換えると、用意されているネットワークやハードウェアなどのリソースを共有する形態です。共有と言っても、お互いのデータを見ることはできませんので、安心してください。

もう一つは、「プライベートクラウド」という形態です。これは、用意されているリソースを特定の企業や個人が専有する形態です。専有ですので、セキュリティを高めたい場合や自社のニーズに合わせた柔軟な環境を作ることが可能です。

例えるなら、パブリッククラウドはマンション各部屋の中には他人は入れませんが、廊下や水道管などのインフラは共有する形

一方、プライベートクラウドは一戸建て建屋内はもちろん、敷地内のインフラは全て住民のもの。

このように考えると、多少はわかりやすいでしょうか?

パブリッククラウドとプライベートクラウド-min

まとめ


以上、クラウドの3つの種類と2つの導入形態でした。

近年は、IaaS、PaaS、SaaS以外にも、デスクトップPCの機能をまるっとクラウド上に置いてしまう「DaaS(Desktop as a Service)」やシングルサイオン機能などを提供する「IDaaS(Identity as a service)」など、さまざまな「〇aaS(〇 as a Service)」が登場しています。

また、クラウドの導入形態についても、「ハイブリッドクラウド」という形態が登場しています。

ハイブリッドクラウドとは、異なる会社が運営している複数のクラウドを組合わせて使う形態のことです。例えば、AmazonのAWSとMicrosftのAzure、自社内に設置されているサーバーなどを組合わせて使う、といった利用形態です。

エフコムが日本国内で運営する「福島データセンター」は、IaaS、PaaSはもちろん、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウドと、お客様のニーズに柔軟にお応えできるデータセンターです。

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