FCOM's Blog
2021.10.25
意外と知らない「サーバー」の話|エフコムのIT-Tips!

いまや、ほとんどの職業にとって欠かせない存在となっているパソコン。
一方で、「サーバー」については、「それって何?」となる方が多いかもしれません。
そこで、今回は、縁の下の力持ちであるサーバーについて解説いたします!
サーバーとは?
実は、パソコンもサーバーも共にコンピューター(※)の一種(仲間)です。
同じコンピューターだけれど、違う名前。いったいどんな違いがあるのでしょうか?
(※コンピューターとは、与えられたプログラム(決められた手順)にしたがって複雑な計算を自動的に行ってくれる機械のことです。)
パソコンとサーバーの違い(その1)|役割が違う!
一つ目の違いは、「役割」です。
パソコンとサーバーは、共に同じコンピューターですが、パソコンは要求をする側、サーバーは要求をされる側、とその「役割」が異なります。
例として、ブラウザ(IE、edge、chromeなど)にWebサイトが表示される仕組みを下図に示します。
サーバーが受け付ける要求は上図のWebサイトの表示要求以外にも、メールの送受信要求、動画配信要求、データの検索や更新要求などさまざまです。
普段、目にする機会は少ないかもしれませんが、サーバーには日々何かしらの形でお世話になっているはずです。
まさに、サーバーは、縁の下の力持ちなのです。
パソコンとサーバーの違い(その2)|耐久性が違う!
この役割の違いによって、パソコンとサーバーの耐久性も大きく異なります。
サーバーに対する要求は、いつ来るかわかりません。朝のこともあれば、深夜に来ることもあるでしょう。そのため、基本的にサーバーは、24時間365日安定して動く耐久性を持っています。
一方、パソコンは、1日8~10時間程度使用されることを前提とした耐久性になっています。パソコンは、パーソナルコンピューターの略称。その名のとおり個人向けに作られたコンピューターですので、個人が使うことを想定した耐久性になっています。
同じコンピューターなら、パソコンをサーバー替わりに使うことができるのでは?
サーバーは、24時間365日の使用に耐えるため、パソコンに比較すると非常に頑丈に作られています。そのため、値段も比較的高価です。
ならば、比較的安価なパソコンにサーバーの代わりをしてもらえないのでしょうか?
結論から言うと、パソコンをサーバーの代わりに使うことは可能ですが、オススメはしません。
オススメしない理由は、やはり「役割」と「耐久性」の違いです。
パソコンは、サーバーと異なり五月雨式に来る要求をさばく能力は持っていないですし、基本的に24時間365日動き続けることも想定されていません。
そのため、突然動かなくなったり、データが消えてしまったりなどのリスクが考えられます。
そうしたリスクが現実になったときにかかる費用・損失を思えば、多少高価でもサーバーを利用する方がよいでしょう。
まとめ
サーバーは、パソコンに比べると頑丈に作られていますが、だからと言ってメンテナンスがいらないか、というとそうではありません。
24時間365日、皆さまが必要なときに必要なタイミングで要求に対して返事ができるよう、常に動作を監視し、故障やトラブルの兆候を検出、故障・トラブルが起こる前に対策を打つことが理想です。
ですが、そうした理想のメンテナンス体制を自社内で賄うのは、リソース(人員がいないなど)の問題などで難しい。そんなときは、「データセンター」の利用がオススメです。