IT導入補助金とは?
IT導入補助金とは?
中小企業や小規模事業者等を対象とした事業で、生産性向上を目的とするITツールの導入に関してその費用の一部を補助する制度です。
ITツールを活用したいけれど予算の捻出が難しい事業者にとっては、うれしい制度ですね!
IT導入補助金が目指す、生産性向上の「生産性」とは?
簡単に言うと、生産性とは、企業の稼ぐ力を数値で表したものです。
IT導入補助金では、従業員1人あたり、あるいは、労働1時間あたりでどれだけのモノやサービスを産み出したか、という労働生産性の向上を目指しています。
生産性について、もっとくわしく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
IT導入補助金が目指す、労働生産性の向上とは?|エフコムのIT-Tips!
どうしてITツールで生産性が向上するの?
生産性を向上させる方法は、大きく2つあります。
一つは、提供しているモノやサービスの価値を高め、より選ばれるモノ・サービスにすること。
選ばれるということは、ニーズがあり、高い価格でも売れ、売上があがり、結果生産性が向上します。
二つ目は、コストを削減すること。
売上に対するコストを小さくすることで、粗利が増え、結果生産性が向上します。
提供価値を高めたり、コストを削減したりする方法はさまざまありますが、その方法の一つがITツールの活用です!
(ITツール活用事例!)
・ ECサイトを開設し、24時間365日買い物できる環境を顧客に提供する
・ 単純作業や定型業務は、RPAなどのITツールで自動化する
・ インボイス制度に対応した会計システムを導入し、制度対応にかかる時間やコストを抑える
IT導入補助金は、7つのプロセスの生産性向上を支援!
ITツールによる生産性向上を目指すIT導入補助金ですが、ITツールなら何でも補助対象というわけではありません。
補助対象となるのは、次の機能を持つITツールに限られます。
- 顧客対応・販売支援
- 決済・債権債務・資金回収管理
- 供給・在庫・物流
- 会計・財務・経営
- 総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情シス
- 業種固有
- 汎用・自動化・分析ツール
IT導入補助金では、この7つをプロセスと呼び、1~6を業務プロセス、7を汎用プロセスと呼んでいます。
ITツールとは?
ところで、IT導入補助金が言うITツールとは具体的にどのようなものを指すのでしょうか?
IT導入補助金2022の場合は、次の11種類をITツールとしています。(2022/3/28時点)
- ソフトウェア
- (ソフトウェアの)機能拡張
- データ連携ツール
- セキュリティ
- 導入コンサルティング
- 導入設定・マニュアル作成・導入研修
- 保守サポート
- PC・タブレット・プリンター・スキャナー及びそれらの複合機器
- POSレジ
- モバイルPOSレジ
- 券売機
これらのITツールは補助対象ではありますが、無条件に補助対象になるわけではありません。
例えば、補助申請より前にIT導入支援事業者が事務局に申請し、登録されたITツールのみが補助対象になるなど、いろいろなルールがあります。
ご留意ください。
以上、IT導入補助金の概要でした。お役に立てましたら幸いです。